昔の記憶を少しだけ遡ってみる。記憶なので所々に誤りがあるかもしれない。 僕がサイトを立ち上げるずっと以前のお話からはじまる。 以前、2ちゃんねる・警察板の婦警関連スレッドに「暴行魔W」というハンドルネームの方がいた。「暴行魔W」はある刑事ドラマのエピソードに由来したハンドルで、今年、婦警携帯サイトを立ち上げた署長さんも使ったハンドルだけれども、それぞれ別の方(だと思う)。 前者の暴行魔W氏は、当時、関西方面の婦警目撃情報や婦警の出てくるテレビやビデオ作品の感想などを書込んでおり、ハードロックも好きで、2ちゃんねるのハードロック関連の板でも暴行魔Wのハンドルを使っていた。 彼の警察板での婦警に関する書き込みは、ハンドルから想像できるように陵辱系の嗜好が入っていた。 彼が叩かれたのは、音楽カテゴリの板でだった。ハードロック板に暴行魔W氏の婦警スレッドでの書き込みがコピーペーストされ、「暴行魔W、変態スレで活躍中」というような文章が添えられていたと思う。何日もそれは繰り返された。 「そういう事をやられるとハードロック板の人に迷惑がかかる」という理由で、彼は引退宣言をし、婦警関連スレッドにもハードロックの方にも書き込まなくなった。 さて、警察には警察音楽隊というものがありカラーガード隊員なんていう女性たちがいる。 そういうスレッドも警察板にあった。 ある日、元神奈川県警にいたという人がこんな内容を書き込んだ。 「自分が警察学校にいたときに数人の婦警がカラーガードへの辞令を受けたが、彼女たちはその辞令に納得できず辞職願いを出した。」 これをいわゆる「ネタだろ」と受け入れない書き込みが凄かった。元神奈川県警警察官を名乗った人も罵倒されたのを理由に以降書き込みはしないと言って去った。 よくわからないのは、神奈川隊の話を「ネタ」だと一方的に決め付けた人たちが、第三者には存在するのかどうかわからない「迷彩」なる人物(迷彩服を着てイベントに出没しガード隊を写真に収めるカメラオタク)について色々な話をしていたことだ。 両者とも「自分にはこういう経験があるのだが…」というレベル以上の情報は提示していなかったと思うのだけど、片方は罵倒話を延々と続け、もう片方は叩かれて居場所を失う形となった。 それ以外にも、音楽隊というかカラーガードにまつわる特定の人に対する罵倒話は多い。 弾正橋きく子という人がいる。 「ラジオライフ」という無線を中心とした月刊誌の常連投稿者で、その雑誌にある「今月の公ギャル(=女性公務員・婦人警官はじめ消防やら自衛隊やら)」というコーナーに写真を投稿していた。彼が叩かれはじめたのはある写真とそれに添えられた投稿文がきっかけだった。 写真はパレード行進中のカラーガード隊員のミニスカートがめくれて白いアンダースコートが見えているもので、投稿文は「人と同じことをやっていたのではいい写真は撮れない」という文脈とともに「これを撮影したのは本来立入禁止の場所だった」みたいな表現があったのだと思う。その雑誌を所持していないので文章の詳細はわからない。 弾正橋きく子氏はその名前が入ったスレッドまで立てられて叩かれ続けた。 カラーガードに関しては、もっとずっと以前にもなにやらあったらしい。 以下は完全に伝聞によるものなので、事実およびその詳細は不明。 パレード画像の専門サイトがあって、吹奏楽にも造詣のあるAさんが「面白いサイトがあるよ」と、やはり吹奏楽が好きな友人のBさんにそのサイトを紹介した。そのサイトを見たBさん、画像を見てなぜか怒りはじめた。「とんでもないサイトだ」と。その後、いろいろあって、今はそのサイトは、会員制でパスがないと閲覧できなくなったようだ。 こういう話を聞くと、勝手ながら、そのサイトの管理人さんは不本意な思いをしたのではないのかなぁ、なんて想像をしてしまう。 そういえば、静岡の県警音楽隊の古い画像(1970年代だったか?)を所有しておられた方がいて、この方も2ちゃんねる系の掲示板に固定のハンドルネームで書き込んでおり、資料発表と同好の志との交流が目的でサイトを立ち上げた。 その方が嫌がらせを受けてサイトが消えるのはリアルタイムで見た。(アドレスを変えてどこかに復活しているのだったら失礼) カラーガード隊に関しては、吹奏楽関係者とミニスカートに群がるローアングルカメラマンとの確執もあるようで、なんともいえない。カラーガード隊には自分はあまり興味ないし、吹奏楽にはもっと興味がない。そんな立場から見ると、ローアングルの撮影もよろしくないけど、吹奏楽系の人が「そういうカメラマンを見たらケリ入れるか、現場の警察官か警備員に引き渡してください」ってサイトで公言していたのを見た時に、「ケリ入れ」た時点で警察に引き渡される立場は逆転しちゃうわけで、なにか、冷静さを欠いた殺気立った雰囲気があちらこちらにあるような気がした。 そんな冷静さを欠いた殺気立った雰囲気の正体は、今回、いろいろと、自分自身がその攻撃の矢面に立たされてもよくわからなかった。 警察組織に偏愛を抱いている人も世の中にはいるのかな、とも思った。愛情と書かずに偏愛と書いたのは、その愛情を他人に対する攻撃でしか表現できないように思え、その攻撃方法が、他人の一面を捕らえて自分より下の存在とみなす事で自我を維持しながら自論を展開するという部分を感じたからで、自分が正しいという主張を通すために用いる物の見方が「個性として人と違ったことをやる=普通じゃない=異常」という短絡的な思考に基づいているようで、実はそれは「ファシズム」的な考え方だと思う。 単なる「からかってやろう」っていう愉快犯だったなら、気は楽だ。心の中で、そうあってほしいと願う。 さて、BBSに書いた「意図的に削除を行わなかった」一番の理由は、「理不尽な攻撃を受けながらもなるべく冷静に対処しようと努める。でもプレッシャーは大きい。」というシチュエーションに身を置く事は、婦警アダルト小説の書き手として、今後、作品を書きつづける上でよい経験になるだろうと思ったからだ。 2ちゃんねるに自分を攻撃するのが目的としか思えない自作自演スレッドが立ってから、連載中のキャラクター・鮫島の台詞に既になんらかの影響が出てはじめていたようにも思う。 「ああいうのは、無視して削除が一番。相手をするなよ。」と、不愉快な思いをした方には、申し訳なかったと思います。 あらためてお詫びいたします。 |