2005/08/15

久々の日記。
16日付で前回のINDEX画像とTOP画像をetc.カテゴリに追加。

婦警フェチの世界では穏やかな時間が流れる一方で、窒息フェチの世界では大変なことになっておるらしい。
まぁ、大乱歩の小説が店頭から姿を消すという事態は起こらないとは思っているのだけれど、
監禁系エロゲーの世界などは、別の事件が原因で「18禁」に加えて「有害」表示がどーのこーのと大変なようだ。

で、江戸川乱歩の作品って、影響力の大きさから言うと、滅茶苦茶「有害」で、
子供の頃、乱歩の作品を読んで、「こんな世界があったのか!」と感動したという作家の話はエッセイや文庫の解説等でいろいろと読んだ記憶がある。

作品のエッセンスは多彩で、つらつらと思い浮かぶだけでも、SMから同性愛・窃視・死体愛好・身体障害…と偏愛百貨店状態。
サーカスフェチ、鏡フェチなんていうのまである。
しかも、現実逃避がデフォルト…。「現し世は夢、夜の夢こそまこと。」である。

もー「有害」もここまで来れば皇室から勲章も贈られたりする。
「有害」の格が違う。すごい。紫綬褒章級の有害。

あ!でも「有害」表示って一歩間違えたら、ある人々の思惑とは裏腹の出来事が起こっちゃうんじゃないだろうか?
「この作品は、自治体から『有害』指定を受けました。一般店舗では入手できません。」
なんだか、プレミアっぽい。
「有害」のくせに、大したことない―なぁんて、有害指定した自治体にクレームが入ったりして…。

あまり、お馬鹿な話もアレなので、話は乱歩に戻る。
実は、乱歩調の婦警小説を書いてみたいと、少し前から思っていた。あのジャンルは「アリ」かな、って。
でも、壁は厚く、しばらくは、到底書けそうにない。
婦警さんが入浴中に襲われてしまうと制服描写できないしなぁ―っていうか、それだと乱歩ではなく「土曜ワイド劇場」の乱歩ではないか…

さて蛇足。
ネット上にソースの無い地元新聞の記事で知ったのだけれど、ある捜査員の、今回の事件の容疑者がサイトに掲載した小説への感想コメント。

「三流SM小説のよう」

SM小説と他の小説とのジャンルとしての違いを理解するだけの読書体験があり、
ただそれだけではなく、少なくともSM小説と呼ばれるジャンルに関しては、
一流・二流・三流、そして、それ以下と、批評的に分析して短い一言に込める事が出来るという、
非凡な教養に裏打ちされた発言であると思う。
捜査員たるもの文学的素養も高くなくてはならないと、世に知らしめる含蓄のある重い重い一言だ。さすがである。

今日の日記、脱線した割には、創作物を批評するには深い眼識が必要なのねって感じで首尾一貫してしまった。


2005/08/17

18日付で「婦人警官 屈辱 part.20」更新。
本当は、16日付の画像系更新と同時にやりたかったけれど、うまくいかなかった。

8月は他県への出張が重なったりして、警察庁が制作している採用試験の募集ポスターを見る事ができた。
これは、独自でポスターを制作しない自治体に配布されていると思われるもので、タレントさんがモデルに起用されている。
このタレントさんが、来年の婦警カレンダーのモデルだったりするのですね。
で、その採用ポスターのモデルさんは長澤まさみ
コピーが「やさしさ・きびしさ」というもので、V字型の下の頂点に「さ」の字があって、「やさし」と「きびし」が斜めにレイアウトされている。(説明わかるかな?)
で、一枚のポスターに笑顔と引き締まった表情のもの二種類の写真が使われていて、
まー、なんというか、笑顔の写真の扱いが大きい。
つまり「やさしさ」の方が強調されている。

ま、時代を逆行するのなら、スカート全盛期まで逆行してもらいたいもんだ。―ね、警察庁の人。


2005/08/19

日記と言っても、その日の事を書いたもの少ないなー。
今日も、本日の出来事とは全く関係のないことを書く。既に開き直っている。

先日に引き続き採用ポスターの件。
6月の日記に、創作物を判断するのに「好き・嫌い」という基準のほかにも、「優れている・優れていない」という基準があると書いた。
今回はそういう話。

昨年、大阪府警が作製した採用ポスターがある。二枚あるらしく、もう一枚はこれ
そして、今年の福岡県警の採用ポスター

「好き・嫌い」で言えば福岡県警。しかし「優れている・優れていない」で言うなら、だんぜん大阪府警というわかりやすい例。
こうやって比較してしまうと、福岡県警の表現、地元に暮らす自分としては残念ながら、かなり凡庸だと思う。

その点、大阪府警、上手いよなー。
少年の物は胸を打ちながらも、キャッチコピーが引っ掛かりを残すので、ポスターを見つめる時間を費やしてしまう。
「初心」はシンプルなデザインに手書き文字というセンスが光る。
―このポスターは交番や警察署などに貼られることで、警察官にも初心の大切さを喚起するという二重の効果があるようにも思う。
両方とも、素晴らしくよい出来だ。クリエイティブスタッフはよい仕事をしたと思う。

福岡はなー、採用試験に関係のないおいらの目は射止めたのだけれどなー。

福岡のクリエイターだって大阪に負けない人もいると思う。
採用ポスターも入札で内容を決定したと思うから、警察官とはいえ、そういう担当部署では、創作物を見る目も磨かなくてはならないわけだ。
官公庁系のこの手のヤツは、入札で凡庸な作品が続くと、いくら創り手側に才能があっても、敢えて手を抜いた凡庸な作品案を入札に出すというケースが起こって、悪循環になってしまったりして…

追記。
警察庁の長澤のやつ。あれも、実に凡庸の範疇に収まってしまう作品だと思いました。

※福岡県警のポスターは「不許複製」表示が、裏返しても透かしてみてもサッパリ見当たらないので、
 当方が独自に入手し、スキャンしたものを引用・掲載しました。問題あるようでしたら、県警ドメインのメールでお知らせ願います。


2005/08/26

今週、27万ヒット。

先ほどBBSに「同人的な婦警ゲームシナリオのオファー」って書いちゃったんですが、
これは、以前に「フリーウェアでゲームを作るソフトがある」というお話とともに、
「こういうソフトを使って、一緒に何かできると面白いですね」と誘って頂いたのです。

その時に考えた物語の記憶を掘り起こして、次回作にしようかなー、って思ったりしてます。
ゲーム用に考えた作品だから、今までの自作と趣きも違うだろうし、自分的には面白そうだなと。

ちょっとだけ予告。婦警さんだけの交番の話。

設定自体にファンタジー色が強いという時代になってしまいました。
まぁ、スカートを履いた婦警さんが登場するだけで「リアリティがない」という…なんだかなぁ。

最近、ショックだったのは、このイラストを見たときでした。せめて…と思った。かなり、ショック。

上のイラストが採用ページのイラストだったので思い出したけど、
「交番でもらえる警察官募集パンフ」って、いくつかの自治体では採用ページからダウンロードできるんだった。

全部の自治体は見ていないんですが、島根(←PDFファイル)の静ちゃんとか、大変よろしいと思う。
BBSに質問スレッドを立てたパチョレックさんは、日記も読んでいるかな?


2005/08/27

当サイトは、婦人警官がテーマのサイトであるからして、フェミニンなサイトである。
でも、婦人警官に特化しているという点において、ジェンダーフリーとはやや立場が異なる。

タジマセンセーとかが、「そうやって女性は虐げられてきたのよ!」って言うと、ホントかなぁって思っちゃう。
でも、男女平等の理想の社会とはいったいどんなものなのだろう?
貧困な想像力を駆使してみた。

 いわゆるニートの男の子。なんとか学校を卒業したものの就職できない。
 就職活動すらできない。てか「しない」。
 でも、まぁ、一応、結婚修行中ってことで、そういうのも世間的にはOKとなる。
 肩書きは「家事手伝い」だ。
 ある日、両親が「お前もそろそろ…」と一枚の写真を持ってくる。
 女性の写真だ。ショートカットでスーツ姿の笑顔の女性の上半身が写っている。

 「来るべき時が来たか。そういう年齢だものな。」

 男の子は、そう思う。―いや、「男の子」は、もう「男性」と言うべき年齢になっている。

 「親と顔あわせるのもいやだったから、まぁ、身の回りのことくらいは…」

 お見合いの席で男性は女性にそう言う。

 「おとなしい子って親戚の間でも評判ですのよ。」

 お見合い話を持ってきた叔母さんがすかさずフォロー。

 結婚生活は、彼にとって悪くはなかった。
 妻が仕事に出かている間、部屋の掃除と洗濯をし、午後はスーパーに夕食の買い物に出かける。
 料理は楽しかった。なにしろ、ひとりで何かに没頭するのは好きな方だ。
 慣れるにしたがって、料理の腕は上がるものらしく、妻が「おいしいね」と言うと、結構幸せ。
 誉められるというのは嬉しい。

 一・二年すると、妻が妊娠をする。
 妻の産休中は収入が少し減るので、男性はアルバイトをすることにした。
 外に出るのは嫌だったが、自分の射精でできた子供のことを思うと苦にならない。
 お腹の子供の成長を直に感じられる女性はいいな、と少し嫉妬してみたりもする。

 アルバイト先では同性の友人が出来た。
 同じく妻が働く環境にある男性で、他愛もない愚痴を彼に聞かせるのだが、その愚痴に共感を覚える自分がいた。
 ニートになる前、学校でよく遊んだ悪友のような感じの相手で親近感がわく。

 子供が産まれてから生活は慌しくなったが、授乳という妻にしか出来ない事は、育児休暇中の彼女に任せ、
 どちらがやっても結果が変わらない事は、ふたりで助け合いながらやった。

 妻の育児休暇が終わると子供の世話は彼が中心にしなくてはならない。
 育児雑誌も時には買う。暇を見つけて、実家の母親にも電話をし、子育ての質問もした。
 辛いと思うときもあるが、子供の寝顔が疲れを充実感に変えてくれる。

 時間を見つけて、彼はニート時代からの趣味、パソコンの電源を入れる。
 ネットにアクセスし、ブログなるものを立ち上げてみた。
 日記みたいな感じで日々の雑文を書く。妻の愚痴。家庭の心配事。当然、嬉しい出来事があった日はそれを真っ先に書く。
 同じ境遇の男性が多いのか、そこそこのアクセスがある。
 中には女性から「あなたみたいな旦那さんを持つ奥さんが羨ましいわ。あなたに会ってみたい。」などと下心ミエミエのコメントも付く。
 悪い気はしないが会う気はない。
 マンネリ気味とはいえ、必ず誕生日と結婚記念日にはプレゼントを買って帰宅してくる妻の事を、愛しているのだ。

あれ?結構、いい感じっぽくないかい?
タジマセンセー、ギャースカ叫ぶよりも、これからの男女平等はコレですよ、コレ。
一部、男性の支持層が拡大するかもですよ。
―とまー、冗談はさておき、上を一方の極端として、もう一方の極端を現在(男女が不平等というなら)として、
今後の男性・女性の立場は、その両極端の間に拡散し偏在していく事になるのだろうか?

総選挙に備え各党のマニフェストにこの件がどう記載されているか読んでみよう。

「女性は女性らしく。
 ―例えばズボンが主流となった婦人警官のスカート勤務を本年度中に最低10%を実現し、
 三年後に50%、五年後、100%完全スカート勤務を目標として取り組む」

こう書いてあれば迷わず票を入れるんだけどなー。(ハイハイ、結局最後はこれですよ)

9月11日は衆議院議員総選挙の投票日です。
このサイトにアクセスしている有権者の方も、しっかり投票しましょう。
期日前投票という制度もあるよ。



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