2009/03/01

2月28日付にて旧画像をetc.02と04へ。

先月末に、いしかわじゅんの「漫画ノート」を買って、パラパラと読んでいる。
彼の「漫画の時間」につづく評論(?)集です。
「漫画ノート」はバジリコという出版社から出ていて、聞かない社名だなあと思いつつ、この日記のために公式サイトを訪ねてみたら、北芝健の「警察裏物語」をはじめとする「職業裏物語」のシリーズなども出しているんですね。(北芝の本およびタレントとしての彼に関しては、個人的には一切評価しないけれど)
で、いしかわは、あとがきでこの出版社を選んだ理由を書いている。
版を重ねて長く売る、と約束してくれたかららしい。
あとがきの中にある「多くの読者は無自覚だが、本というものは、出せば必ず絶版になる。新刊が千冊出れば、旧刊も千冊絶版になる。書店の棚には、限界があるのだ。」という一文が印象的だ。
確かになあ。
以前は本屋さんに行くのがすごく楽しかった。
でも、ある一時期からそうでもなくなってしまった。
思えば、書店の文庫や漫画の棚が、作家別から出版社別に並べ替えられた頃からではなかったろうか。
僕は、あれには今も慣れることがなく、求める本を探すのに、そして新しい本を発見するのに大いに困っている。


2009/03/02

先月のニュースなんだけれど、あー、どうなるのだろう、と思っていたら、既にはじまっていた
作家側の動き

面白い試みではあると思う。
ただし、例えば僕の好きな作家のひとり「筒井康隆」で検索すると、現状はこんな感じ
まだ実用的ではない…かな…というか、好きな作家の作品に関しては金を払って所有したいという部分は確実にあるし、書籍としての重み(物理的な)とかページをめくる事とか、そのような部分に関してはデジタルコンテンツは弱い。
日曜の午後、コタツに肩まで入ってゴロゴロしながら文庫を読み、いつの間にかうたた寝している、という幸福はなかなかデジタルでは味わえないだろうし。
ノートPCや無線LANで可能にはなるのだろうけれど、個人的には「本そのもの」が手元にないとなんだか味気なく感じるだろうなあ。
一番の魅力は絶版の本が読める可能性があるという部分かな。これは確かに興味深い。

もちろん検索と言えば「婦警」関連のワードで書籍検索するという楽しみもある…ていうか、今のところこういう利用法しか思いつかない。



2009/03/05

なにやら面白いことになっておるらしい。
面白そうなのでわかりやすい記事を探してみた。

これ、中央に薄いグリーンの矢印があるけれど、これを一本だと考えるといけない事になるという。
でも「企業→ダミー団体」と「ダミー団体→資金管理団体」という二本の矢印にすると、さて、それぞれ独立した矢印は悪い事になるのだろうか。
多分、各矢印一本一本は、法律的にはそれほど悪い事にならないのではないかと思う。
もし悪い部分があるとすれば、政治資金規正法に不備があるとか、そういう点なんじゃないだろうか。

「マルサの女」という映画にこんなシーンがあった。
場所は居酒屋。査察官の宮下順子(税務署員時代だったかな)に山崎努が飲み屋で「こういう事を考えているんだが、このやり方は脱税になるのかね…」とある手段を話す。
確か、内容は、収入を息子(中学生だったかな)に生前贈与してその金を資金に息子名義の会社を設立する。そして…以下、会話は続くが内容は居酒屋のノイズで聞こえなくなる。

つまり、今回のニュースになっている金は、心情的とか倫理的とかいう感情は排除して純粋に数学的とでもいうのか、そういう頭で考えてみると、違法とされている企業献金を「いかに合法的な金に変化させるか」という方法論を用いて受け渡された金だ、と感じたんですね、個人的に。

なぜ、そういうことを書くかというと、ちょうどサイトを立ち上げて波に乗っていた頃、警察の裏金というのが世間を騒がせたので、僕のちょっとした関心事になったのですが、その頃、オザワクンの党はこういう事を検察に対してやったのですね。
結果はこういう感じ
裏金発覚の際に今も繰り返される「不適切な会計処理があったが、私的流用はなかった」という言い訳は、詐欺だの業務上横領だのの立件を避けられる便利な言い回しとして活用されているけれど、自分は、有印私文書や公文書を偽造しないと裏金って作れないんじゃないかと思っている。
領収書や官公庁の会計書類の虚偽の記載は現行法でも刑事で裁ける立派な犯罪なので、こういう法案は必要ないのではないかとも感じている。

現行法で裁ける金を不起訴とした検察が、今回、びみょーな金で逮捕者を出したのだから、やはり法は平等ではないのだなあ、と感じてしまった。
検察は今回の件については残念だろうけれど歯噛みして悔しがる立場をとったほうがよかったのではなかろうか。
昔の刑事ドラマで大使館員が容疑者のストーリーで、我が正義の刑事たちが「治外法権で手が出せない」と悔しがったように。

勘違いされるのが嫌なので付記しておくけれど、今日の日記は、司法と行政について書いており、特定の政党を批判または擁護する目的は一切ない。
っていうか、一部の報道や識者コメントは検察批判に政治を絡めるから問題をややこしく見せてしまうのだ。

こういう話題だけでは、アレなので和み系のニュースを。


2009/03/11

さてニュース
一応、この動画には婦警さんも登場して、職務質問対象者に「どういう関係の方ですか」などと言う。(僕が見た動画はそこからはじまっていた)
ただし、内容が上品とは言いがたいので一度しか見ていない。
YouTubeのアドレスを貼ろうと思ったけれど、削除されて再び貼られたりという場合もあるらしいので貼らない。
検索でどうぞ。

記事の文章に対して感想を書く。

「県警が対応に苦慮している」
 苦慮するなよ。適正だと思っているなら胸を張って正々堂々とやりなさいよ。「適正」だと思っているなら、ね。

「現状では撮影や投稿を規制する法的な手だてはなく」
 よしっ!俺は間違ってなかった!―というより、この文章の中に「規制」という言葉が入っていること自体が怖い。規制されてたまるか!プンプン!

「県警は萎縮(いしゅく)しないよう現場の警察官に呼び掛けている」
 萎縮するなよ。てか凶器を向けられても萎縮してられない職業なのだからカメラくらいで逆上してはいけない。

「カメラを向けてくる相手に『わたしにも肖像権がある』『警察官を侮辱したな』と声を荒らげたりする」
 最初の台詞は法的根拠がない(記事中に「現状では撮影や投稿を規制する法的な手だてはなく」と書いてある)という事だから、
 この発言自体に違法性(※)がありそうな予感。
 ※参考
 刑法 第193条 (公務員職権濫用)
 公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、2年以下の懲役又は禁錮を処する。
 ―つまり、警察官という立場を利用しその発言に法的拘束力があると錯誤させ、表現の自由(撮影行為)を妨害しようとした。(まあ、警職法から逸脱した時点で職権濫用だと思うけど)

「その後も無視して撮影を続けたため、警察官らは結局質問を断念したという」
 この部分で撮影した人への職質も法的根拠が薄いとわかる。
 前に「警察官を侮辱したな」と言ってはいるものの、名誉毀損や侮辱罪は適用せず、職質は断念された。職務質問をする際の要件となる「合理的に判断して(※)」の部分が欠けていたという事だ。
 ※参考
 警察官職務執行法 第2条 (質問)
 警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者
 又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。

「事態を受け、県警は取り締まりなども検討」
 こういうのが嫌なのよな。反吐が出そう。その前に、なぜ動画が公開されたのか考えなきゃ。

このような(考え方によっては法に抵触する)職質は、秋葉原辺りの職務質問がすごいことになっている件などネットの文章で知って気にかかっていたものなんだけれど、実際に映像で見てしまうと、悲しくてやりきれない部分もより大きい。
なお、この記事には「公開された映像での職務は適正だった」という兵庫県警のコメントはなぜか載っていない。

さて、話は変わって、漆間クンのオフレコ発言だけど、まあ、いろいろ言われて「一般論を語ったに過ぎない」とおっしゃっているようだけど、じゃあ、あなたが警察庁長官在任中に「一般論」としてそういう考えでおったのかね、と疑問に思う報道ってないのよね。
彼が在任中の辺りから職務質問の強化(無差別職質による微罪検挙)がはじまったと思うので、オフレコ発言が「微罪でも検挙」の方針だった人の「一般論」とは思えんのよなあ。


2009/03/12

今の日本でいかなるテロが可能か、というのを考える時がある。
もちろん、実行しようとしてではなく、小説の題材として。
一度、森里さんのサイトに連載した「婦警屈辱物語」の続編として、事件後、田舎の警察署に異動になった鳥越恵を主人公に、原発テロのストーリーを考えたことがある。
しかし、話が大きくなりすぎるので断念。

で、昨日の日記で触れた動画投稿のニュースなんだけれど、ああいうの「合法テロ」って考えると面白いな、と思った。
一般市民は警察に不愉快な思いをさせられても、なかなか戦う手段をもてない。
監察や公安委員会が訴えをなかなか認めないという話もよく聞く。
動画は、警察官の違法行為(こういう言い方がまずければ脱法行為)の告発とも見れるので、法を犯さない限りは、もっとやれもっとやれと無責任にも思ってしまうのであった。
マスコミ的思考停止状態を常識的と思うよりはよっぽどいい。


2009/03/31

さて、狙うべき目標は、海賊か、はたまた、北朝鮮の「衛星」か?
息詰まる展開に、もう目が離せない!
残念ながら今月はここまで。
来月に乞御期待!



TOP   about  about diary 2009