2009/10/04 3日付にて、前回のINDEXとTOP画像をetc.カテゴリに。 昨月は日記をサボっていて、この日記も一ヶ月ぶりだ。いやはや。 先日、セキュリティソフトがはじめて警報を鳴らして、コンピュータを安全な状態にする処理をするか、などと訊ねてきた。んで「するよ」なんつってモニタ上のボタンをクリックすると「安全な状態になりました」と表示が出て、また彼は監視のお仕事に戻った。 で、ヤツが何をしたかというとだなあ、俺様のメールソフトの受信トレイに残っていたメールの一部を削除してしまったのだ。 おいおいおい、貴様は何をやっておるのか。その中には、大事な大事な当サイト訪問者様から頂いた大切な大切なメールも混ざっておったのだ。 監視の仕事に戻った彼に文句を言うわけにもいかず、上司を出せと、そのメーカーのサイトにアクセスしてFAQなんてところを見てみると「メールが消えたぞどうしよう」というのがあったのでクリックして読んでみましたよ。 なになに「そーゆーことがあるので、それがイヤならメーラーの受信トレイを監視対象から除外してください。除外方法は次の通りです…」おーふむふむ、そういうことであったか、そうかそうか、設定していなかったおれが悪かったのか。ああ、おれって本当にバッカだなあ…って言うておる場合ですかってんだ。大量の怪しいメールを受信する場所を監視対象からはずせるかってんだ!ぶーぶー、というような気の滅入る出来事が先月に起こりました。当方の手違いで消えてしまったメールの送り主様にはあらためて連絡いたしたいと思います。 いつものニュースシリーズ、いっとこうか。 最新でもないけれど。 まず、ネットセキュリティ関連のこれ。 えー、これはですね、なぜ強いのかっつーと、記事には出ていませんが、全国の警察官の中で、暴露ウイルスにWinny経由で感染し捜査情報を流出させたお巡りさん第一号が京都府警の人だったからです。 これに一切触れていないこの記事は実に不十分な記事です。記者の人はもっと勉強するようにしましょう。 次、政権交代に絡んだこれ。関連でこれも。 早いトコ、警察庁もやった方がいいよ。各行政機関の中で記者クラブ開放が最後になったら誠に格好が悪いと思いますよ。 埼玉初のニュース。 これニュースの写真が何枚かあって嬉しいのだけれど、また痴漢という犯罪の恐ろしさを世間に警鐘する内容にもなっているようです。 この写真は、最近の痴漢はこのような高齢の方をも被害者にしてしまうのかという痴漢という犯罪に対する恐怖心を芽生えさせる。 この写真や、この写真は、このような空いた車内でも警戒が必須という、私が今まで痴漢という犯罪に抱いていた「痴漢は満員電車で行われる」という既成概念を打ち崩してくれる。 ―ていうか、写真の時刻は午後4時以降になっているけど、記事には「発生率は通勤時間帯の午前7時ごろが最も高いという」って書いてある。なんだかヘンテコなニュースである。 同じ事を報道したニュースでこういうのがある。 「県警幹部は『埼京線を中心に悪質化している。立証の難しさなどから、やっても無罪になるという誤った考え方が広まっている』と話す。」なあんて言うておるが、この考え方を広めたのは、立証が難しいのに適切な捜査をせず印象だけで痴漢冤罪を作り上げた警察ですからね。少しは恥ずかしそうに発言しておくれよ、と思う。 さて、今月のニュース。 空撃ちが習慣化すると誤射の可能性は高くなる、ってBBSのレスに書いたけど、こういう予想は当たってほしくなかったよなあ。 これ、シミュレータにレーザーしか出ない実銃と同じ重さのモデルガンが付属してりゃいいだけなのになあ。なぜ「レーザーが出る模擬弾」なあんてややこしいものが存在するのだろう。 2009/10/30 さてしばらくサボっていた日記でも書いてしまおうかな。 あるブログのエントリを紹介しますね。 ここに引用されている文章は僕にとっても最も好きな文のひとつです。 このエントリにつけられたコメントも素敵だ。 今回、あらためてじっくり読んでみると、なんというかなあ、名文にかこつけてこういうコト言うのはたいへん卑怯なのだけれども、ここのところあまりサイトの更新もせずにだらだらとやっておる自分の精神的状況というか、ネットに対する感情というか、そういうものがダブってしまった。(矢作俊彦の文はそんなにネガティブではないのだけれど) 「あの頃、ネットは楽しかった」なんていうこの状態を、老醜を晒すというのかな。少しばかり反省しよう。 さて、本日ここで矢作俊彦に触れたのはほかでもない、新刊が出るので楽しみなのである。 ところで、少し前にこういう気になるニュースを読んだんですよね。 なんのかんの言っても、自分もサイトで小説なんぞを書いておるので、こういう調査結果はきつい。 実はある時期から、サイト来訪者には非常に失礼な話かもしれませんが、当サイトの閲覧者には、もしかすると読書をするという習慣を持っていない方が多いのではなかろうかという印象を抱きはじめているのですね。 ある時期からってのはメンバーページを立ち上げた頃からかな。メールの中に何通か返信する気にもならない教養が欠落したものが混じりはじめたりして、教養の欠落と感じたのはそこに礼儀の欠落があるからで、そういうのは読むことすら気が重かった。んで、この気の重さ、というものが、自分の心の弱さを侵食したりして、本来返信すべきメールのお返事すら筆が進まないという現象を引き起こしたりして、私はそんな自分が情けないよ。 またさらに、書籍を読まないニュースは現在の出版不況のイメージもあるので、ムムムこれはイカンなあ、てな感覚を持っております。 出版不況に関しては、リンクをたどればいろいろと興味深い記事があるこの辺に自分はよくアクセスしています。 というわけで、読書感想文シリーズ、いってみようか。 ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」をいまさら読む。 実は翻訳の文体に対して食わず嫌いな部分があって、海外の作品ってあまり読んだことがないのだ。SFだと定番の作品なので、まさに食わず嫌いだった食べ物を口に入れる感じで、ちと思い切って読んでみた。 面白かったのは、SFの古典だというのに、キャラクターの造形が実に現代的な感じがしたんですね。主人公は今で言う草食系男子。しかも猫好き。SFのアイディア以上に、今でも通用するような部分が非常に興味深かったのだけれども、よく考えると、その部分というものは普遍的なものであって、それでこそのSFの古典(というかスタンダード)なんだろうなあ。 ほか、手塚治虫の「バンパイヤ」を文庫版で買い、読み直す。第一部は完結していてそれ以降の第二部は未完のようなのだけれども、第一部は名作だなあと、あらためて思う。子供の頃以来何年ぶりに読んだんだろうな。 また、80年代後半から90年代初頭のいわゆるバブル経済期に書かれた景山民夫のエッセイを文庫で買い込んで読んでいる。なぜ、今、景山民夫かっていうと、夏に「サムライ・ノングラータ」を読んで、実にわくわくしたので、冒険小説が読みたくなり「虎口からの脱出」を探してBOOK OFFなどの古本屋を回っていた時に、目指す本がなくエッセイが安く並んでいたので数冊買い込んでみた。 放送作家の視点からテレビの事を批判的に書いた作品には、ネットに跋扈しているマスコミ批判と重なる部分が多くあるし、彼は、今で言う環境問題にもずいぶんと熱心で、当時の反原発のムーブメントを懐かしく読みながら、エコだエコだと声高に叫ぶ現代社会は、なぜか文化的生活レベルを維持しながら環境に優しくあろうという視点が中心にあり、結局のところ、エコ=経済活動、という相変わらずの胡散臭さを引きずっており、利便性のある生活を捨ててもいいから何としても環境を守ろうという発想が著しく欠如していることにあらためて気づかせてくれる。 実のところ、僕は今のエコという思想に、そういう意味で(いけない、と思いつつも)なかなか賛同できないのだ。 あと、つん読状態で丸谷才一のエッセイ数冊、いしかわじゅん「秘密の本棚」など、就寝前にぱらぱらとめくる感じでまったりとその時の気分で読み進めている本が数冊。 お話変わって、話題のニュース。 これ情報のソースってどこなんだろうか、すっごく不思議。 9月の日記に書いた、mixiの件で考えた、内部情報をどう扱うかって部分の疑問を引きずっているわけで。 こういうので、捜査情報をマスコミに流した、っていうので処分されることはないのかな? 現状、渦中の女性は詐欺の容疑者でしかないわけで、そのうえ、足利事件で色々とマスコミも自身を検証したわけで、でもその一方で、情報がシャットダウンされることに関してはやはりまずいとも思うわけで、こういう問題に関しては何やら思考停止してしまいそうなのだけれども、確実な違和感は、何やらある種の都合に従ってある情報は開示され別の情報は隠され、そしてまた、何かある種の都合によってタイミングを見計らってオープンにされるという匂いがして、その「ある種の都合」というのが、もうとてもとてもイヤだなあと思わせる「都合」であるのではないか、などと想像した時に実にもう気が重くなるのでした。 来月は、明るい話が書けるとよいなあ。
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