2010/06/16 ある2ちゃんねるまとめ系ブログの記事で、ああ「あの表紙のイラスト」を描いていたのはTAKAMICHIという人だったのか、という知識を得た。 気になる画だったのだけれども、雑誌のジャンルが趣味とかぶらないので表紙買いにて購入、とまではいかなくて、その絵描きさんの名前を知らないまま今に至っておりました。 で、この雑誌「LO」の表紙イラストを集めた画集が販売されていると知り、早速購入。 氏の作品は、構図も気持ちよさと、光と影や空気感の表現が素晴らしくて驚いてしまう。 イラストのメインの人物の顔が日陰になっているという、大胆というか繊細というか、そのようなモチーフで描いてしまおうというのって、すごいことなんじゃないのかなあ、と思う。 その他の読書。 先月あたりから、ちと海外SFを読んでみよう、という気分になって、書店に行っては、ハヤカワや創元社の文庫コーナーを眺めている。 実は、私、ガンダムブームの洗礼は受けたものの、海外SF小説に関しては、読まねばならんなー、と思いつつ手に取ることなく放置していたのだ。 理由は、「ガンダムをSFとか抜かすアニメファンはSFに無知」というような文章を、SFと口に出すなら最低これだけのSF小説を読んでから語れ的なリストを添えて雑誌に掲載した高千穂遥という人に多くを負っている。 ご本人は啓蒙のつもりだったろうが、私のような人間には逆啓蒙で、結局のところ、私は、ガンダムの流れで「宇宙の戦士」というロバート・A・ハインラインの長編を読んでしまい、想定と違う内容にぶつかって苦労しながら長い長い月日をかけて読み終えたという痛い痛い過去を持つに至ったのである。 ちと検索してみたらこのようなレビューもあり、そこにある「文庫で400ページを越す長編なのだが、読み始めるとついつい引き込まれて一気に読破してしまう。」という部分に驚かされる。アレを一気読破というのはすごいと思うですよ、私は。 話が横道にそれた。 そういうわけで最近読んだ本。 「幼年期の終わり」アーサー・C・クラーク。 1950年代に発表された作品。 これは新しい価値観の提示という部分が今読んでも古びていなくて完成度も高いというのがすごいなあ、と。 確かに名作の誉れが高いというのは頷ける。ある種の哲学書でもあるのではなかろうか、という感想を持ちました。 エヴァンゲリオンを見た後に読むというのも面白いかもしれない。 「星を継ぐもの」J・P・ホーガン。 1970年代の作品。 これも面白かったなあ。 中高生の時代にこの作品を読んでいたら僕は理系の道を歩んだかもしれない、と思わせるくらいに、科学によって謎を解明し真実を究明していく描写が面白い。 本当に、アッと驚く結末もある。 読後、ついつい表に出て夜空に浮かぶ月を見上げ、宇宙の不思議に思いをはせてしまうという、人を叙情的にさせる部分を併せ持っているのもすごいなあ、と感じました。 1960年代的な「世界の中心で愛を叫んだけもの」ハーラン・エリスンは、まだ読みかけ。 日本のSF小説に関しては、星新一と筒井康隆ばかり読んでいたので、今更ながら小松左京の文庫本を二冊ほど買いこんで読んでいる。 その他、「天才伝説 横山やすし」小林信彦などを読む。(これは、読み始めるとついつい引き込まれて一気に読破してしまいました)
|