婦人警官 汚辱 | 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 |
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37. 髭面の浮浪者が、葉子の傍らに駆け寄っってきた。 「ぃ、いやっ!ち、近づかないで!」 葉子は、そう叫んで逃げ場のない狭い個室の壁にその体を密着させた。 だが、浮浪者は、その声にまったくひるむ様子もなく、 慌ただしく五枚の一万円札を両手でかき集めた。 そして、集めた札をポケットに押し込みながら、メガネの少年を振り返って言った。 「―で、にぃちゃん、どうすればいいんだ?え?」 「ん?…なんだい、そんな事、僕に聞かなきゃ、わかんないのかい。 少しは自分で考えなよ。」 そう言われた浮浪者は、葉子をちらりと見て、メガネの少年に言った。 「この婦警のケツをキレイにすりゃぁいいんだな…。よぉーし…。」 彼は、ポケットからスポーツ新聞を取り出した。 「さぁ、ねぇちゃん、ケツをこっちに向けろ。拭いてやっから。」 髭面の浮浪者は手にした新聞紙をクシャクシャと揉みほぐしながら葉子に声をかける。 葉子は壁に体を押し付けて、首を左右に何度も振りはじめた。 「いや!やめて!…や、やめなさい!」 そう言いながら葉子は、浮浪者の視線が向けられていた自分の陰部を隠すように、 乱れたスカートの裾を急いで直した。 「ふふふ。自分でおじさんの方にお尻を向けるのは、さすがに恥ずかしいみたいだ。」 メガネの少年が笑いながら、そばに残った二人の浮浪者を振り返った。 残された浮浪者は、30代半ばを過ぎているであろう、長身だが猫背の男と、 既に頭髪に白髪の混じった初老の男だった。 メガネの少年は、猫背の浮浪者に数枚の一万円札を見せながら言った。 「おじさん、婦警さんのお尻を拭きやすいように手伝ってあげなよ。お礼はするからさ。」 38. 名指しされた猫背の男はまばたきを一回した後、少年を見た。 「え?て、手伝う…?」 「婦警さんが、あんな風にお尻を隠してたら拭きにくいじゃない。 だから…そうだね…体ごと持ち上げてあげる…とかさ。」 そう言ったメガネの少年の手元から、一万円札が一枚、床に落ちていった。 「…お、おぉ、まかしとけ。」 猫背はそう言うと、床の紙幣を拾って、新聞紙を持った浮浪者の一歩前に進み、 葉子の目の前にしゃがみ込み、脂で汚れた顔を彼女の眼前に近づけた。 「よぉ、婦警さん、悪く思うなよ。」 猫背の口から、激しい異臭がした。 葉子は、その強い匂いに一瞬、顔を逸らしたが、すぐに浮浪者を睨むように視線を戻した。 その瞬間、パシッという軽い音が響いた。 猫背が葉子の頬に平手打ちを一発入れた音だった。 「そういう目で、俺を見るな!」 パシッ! 「気に食わねぇんだよ!」 パシッ! 「さっきもベンチの俺たちを…」 パシッ! 「変な目つきで見やがった!」 パシッ! 「馬鹿にしてやがる!」 パシッ! 「何もできねぇと思って…」 パシッ! 「俺たちを馬鹿にしてやがる!」 パシッ! 平手打ちは、葉子の頬を何度も往復し、繰り返された。 猫背の語気は荒くなり、その手には、葉子の頬を叩くごとに徐々に力が加えられていった。 39. 「俺たちの目の前で…」パシッ「きたねぇ下痢便、垂れやがったくせに…」パシッ 「生意気な態度とってんじゃねぇ!」 バシン! 最後の一撃には最も力が込められていた。 葉子は、バランスを崩し、倒れるようにトイレの床に手をついた。 猫背は、その彼女の後頭部に手を伸ばし髪を掴むと、 葉子の顔を、まだ流されていない便器の中の排泄物に近づけた。 「よく見ろ!」 葉子の目の前に、濁った茶褐色の粘液が広がっている。 「ぅう…」 自分の体内から出た汚物の悪臭が葉子の鼻を突く。 強烈な脱力感が彼女を襲った。 「立て!」 葉子の気の緩みを掌に感じたのか、猫背は、葉子の髪を持ったまま大声を出し立ち上がった。 髪の毛を強い力で引っ張られた葉子は、されるがままにフラフラと立ち上がる。 「後ろ向け!」 そう言って、猫背は葉子の体を一回転させ、スカートの裾を掴み、一気に捲り上げた。 「ぁ!ゃ、やめ…」 葉子の口から、短く小さな悲鳴が漏れる。 が、猫背は構うことなく、今度は両手を彼女の膝の裏に入れ、全身に力を込めた。 「や、いやぁ!」 葉子の体は大きくバランスを崩し、猫背の身体に支えられるように宙に持ち上げられた。 40. 「ホラ、おっさん。これなら、こいつのケツ拭けるだろぅ。」 葉子の全身を持ち上げた猫背は、両足を大きく広げられた彼女ごと、 新聞紙を持った浮浪者に向き直った。 「ぃゃぁ!やぁ!いやぁぁ!」 葉子は大声で叫んで、猫背の拘束から逃れようとしたが、 膝から下の両足は虚しく宙を蹴るばかりだった。 両手を振り回すようにして、背後にいる猫背を叩いたが、両足が宙に浮いているせいで、 力がまったく入らなかった。 「少し、静かにしろよ。」 新聞紙を持った髭面の浮浪者の掌が葉子の口に押し当てられた。 「ん!…んん、んんー」 葉子の鼻腔が黴臭い垢の匂いを、そして、唇が不快な酸味の汗の匂いを感じる。 そして、ガサリ、と乾いた音がした時、葉子の肛門が敏感に新聞紙の固い紙質を感じた。 「ホレ…こうやって、キレイにしてやるからな、婦警さん。」 髭面の浮浪者は、そう言いながら、葉子の股間に当てた新聞紙を擦るように動かした。 「ぅんー!ふんーむ!んー!」 不潔な掌で押さえられた口元から、声にならない音が漏れる。 何度も何度も、新聞紙が葉子の股間を擦る。 その硬質の紙による激しい摩擦は激しい痛みを伴っていた。 「んーぁぁあ…んぐぅー」 痛みに加え、開脚のまま持ち上げられているという屈辱感のためか、 葉子の頬を、再び、涙の粒が流れた。 -つづく- |
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