婦人官 汚 01   02   03   04   05   06   07   08   09   10   11   12   13   14   15  



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49.

「へへへ…よしよし、よく言ったな。じゃぁ、咥えろ。根元までな。ぅぇへへへ。」

髭面は、そう言いながら、今まで掴んでいた葉子の頭髪から手を離した。
トイレの床に崩れるようにしゃがみ込んだ葉子の目の前に、髭面の陰茎が差し出された。

「ホレ、咥えろ。自分から咥えに来い。」

髭面はそう言って腰を動かした。
彼のペニスが、葉子を嘲うかのように揺れている。

葉子は再び、彼の男根に唇を近づけ、その先端を口に含み、
ゆっくりと口の奥まで髭面のものを咥え込んでいった。

「そうだ、そうだ、ゆっくりとな…全部咥えたら、そのまま、舌、使って、舐めろ。」

そう言われた葉子は、恐る恐る、口の中で縮めていた舌を、
髭面のペニスの裏側に沿わせるように静かに伸ばしていく。
が、その動きも、舌がペニスの根元に達した時点で止まってしまった。

「ねぇちゃん!舌、止めて、どぅすんだ!何度も往復させるんだよ!」

髭面の罵声が飛ぶ。
葉子は、言われるがままに、ゆっくりとその舌を動かし始めた。

「ぅ!そ、そうそう。そうやって、丁寧にやれ…優しく、な。」

髭面の陰茎が口の中で、さらに一回り大きくなった気がした。
不快感に耐えながら、口の中で舌を懸命に動かす葉子の頭部を、
髭面の両手が、また、ガシと掴んだ。

「ま、回せよ、舌を…丸を描くように回せ!…そうすりゃぁ、男は気持ちいいんだ。」

葉子が髭面のペニスの周りに舌を這わせ始めると、頭部を掴んだ彼の両手に力が加わり、
葉子の唇を、男根に沿わせるように前後に動かしはじめた。

「こ、こぅやってな、舌、動かしながら、顔も動かせ!なっ、な!」

葉子の頭部に往復運動の繰り返しを強いる髭面の手が、彼女の髪の毛を引っ張る。

「ん!ぃたっ!」
「へ、下手くそっ!顔動かしながら、頬をすぼめるんだよ!やれよ!」

葉子は、いまや髭面の命令を聞くだけの玩具に成り下がっていた。
悔しさと屈辱が心の中で渦を巻くが、抵抗する術は既に無かった。
ナイフによって傷付けられた白髪の浮浪者のことが気にかかっていた。
―いや、メガネの少年の行う残酷な行為に対する怖れが、それ以上に気になっていた。


50.

「いつまで俺に顔、動かさせてんだ!さ、自分で動かせ!」

髭面が葉子に命じ、葉子はそれに従う。

「コラ!顔動かし始めたら、舌が止まってるじゃねぇか!休むな!」
「頬をすぼめろって言っただろう!」
「ずっと同じ事、繰り返してんじゃねぇ!自分で考えながらやれよ!」
「軽く流したり、念入りにやったり、リズム付けるんだよ!」
「少しは工夫しろ!テメェの脳みそはカラか?」

髭面が何かを強要し、葉子がそれを実行する度に罵声が飛んだ。
素直に命令に従っているはずなのに、という思いが葉子の心に満ち、
その瞳から、何度目かの涙が溢れてきた。

「そ、そうだ。だんだん上手くなってきやがった。やれば出来るじゃねぇか…。」

髭面の声が、徐々に上ずってきた。

葉子の口の中に唾液が溜まりはじめた。
その唾液は、髭面の男根に絡まりながら粘液独特の音を立て始めた。

「そんな音を立てながら、食事をするものではありません。お行儀の悪い!」

自分の口元から響いてくる音は、葉子に幼い日の母の声を思い出させた。
―行儀が悪い…品がない…女の子らしくない。
葉子は、今の自分も、また、母親に叱責されているような錯覚に落ちていた。

―ごめんなさいごめんなさい。でも、違うの…これは違うのよ。

口に含んだ男根に、舌による懸命の愛撫を加えながら、
葉子は心の中の母親に向かって謝罪と自己弁護の言葉を繰り返しつづけた。

「オィ!かっ、顔上げろ!」

固く両目を閉じ、必死で髭面に口腔での奉仕を続ける葉子の顔が、急に上向きにされた。

「め…。目ぇ開けて、お、俺の顔見ながら舐めろ!なっなっ!」

葉子は、その言葉にも大人しく従った。


51.

閉じていた瞳を開くと、公衆便所の白い天井の手前に髭面の頭部がぼんやり浮かんでいた。
天井の白が眩しすぎて、髭面のどす黒く日に焼けた顔は、暗く沈んで見えた。
しかし、その黒い顔の表面には、髭面のヤニ色に濁った歯並びが明るく浮かび、
彼のニタリと歪んで笑う表情を、葉子は簡単に想像できた。

「くへへへ、そ、その顔が、いいなぁ…。た、堪んねぇ…。」

目に涙を溜め、頬をすぼめて股間に喰らい付くように懸命に頭部を前後させる葉子の顔は、
髭面の興奮を急激に加速させていった。

顔を上に向けさせられたため、葉子の口の中に大量に溜まった唾液が喉の奥へ流れ込んできた。
―ゴクリ。
葉子は、喉元で音を立てて、条件反射のようにその唾液を飲み込んだ。

「ぅ」

その瞬間、髭面が小さな声をあげた。
彼の亀頭の先端から、葉子の喉を目掛けて粘り気のある液体が射出された。

一瞬、葉子には何が起こったか理解できなかった。
戸惑う隙も与えずに、髭面の両腕に力がこもり、葉子の頭は、彼の股間に強く押し付けられた。

「こ、こぼすな!飲め!ぜ、全部飲め!」

だが、髭面の精液は葉子の気管に入り込み、彼女を大きく咳込ませた。

「ガッ…ゲホゲホゲホッ!」

葉子は髭面のペニスを吐き出し、俯いて、何度も何度も激しい咳を繰り返した。

むせ返る葉子に、メガネの少年や金髪の嘲笑が聞こえてきた。
だが、髭面は笑っていなかった。

「テメェ!飲めって言っただろうが!」

髭面の右手が、葉子の髪を掴み強引に彼女の頭部を持ち上げた。

「後始末くらいは、ちゃんとやれ…。」

葉子の目の前に晒された髭面の男根は、既に萎えていた。
その先からは、白い精液が糸を引きながらダラリと宙に垂れている。


52.

「やれよ!キチンとキレイにしろ!」

葉子は言われるがままに、空中に垂れ下がり、今にも落下しそうなその粘液を、
下からすくい上げるように、彼女の薄い唇で受け取った。

「全部吸い取れよ!」

髭面がそう声をかけ、葉子は垂れ下がった液体に沿って、ゆっくりと顔を上げていった。
そして、唇が、その粘り気のある白い液体の出口に達した。
葉子は、亀頭の先端を、口づけをするように静かに上下の唇で包んだ。

彼女は意を決したように大きく息を吸い込んだ。

ズルリ!

亀頭内部の精液の残滓が、葉子の口の中に滑るように流れ込んできた。

精液の味は解らなかった。

ただ、粘々とした不快な感触が葉子の舌の表面に広がり、
その液体を、ゴクリと喉を鳴らして飲み込む瞬間に、
青臭い匂いが葉子の口の中から鼻へとツンと抜けていった。

「ハハハ、最高、最高。五万、払ってよかったよ。」

メガネの少年が、心底、楽しそうに笑い声を上げた。
その少年に向かって、葉子の背後にいた猫背の浮浪者が声をかけた。

「なぁ、兄ちゃん。相談があるんだがよぉ…。」

話し掛けられたメガネの少年はニヤニヤと笑ったまま、猫背の方を見た。

「ん?なんだい?―察しはつくけどね…。」
「あ、あぁ…俺、もう我慢できねぇんだよぉ…この女、ヤッちゃっていいかな?」

メガネの少年は、笑いながら答える。

「ふふふ、当然さ。おじさんには一万円しか払ってなかったよねぇ。
 もっと、払ってあげなきゃいけなくなるかもね…やり方次第じゃぁね…。」

メガネの少年が、そう言ってポケットから、一万円札の束を取り出した。
それを見た、猫背の両目は、既に魚の眼ではなくなっていた。
その眼はギラギラと輝く、獲物を狩ろうとする肉食動物の眼になっていた。


  -つづく-

 

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