婦人警官 汚辱 | 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 |
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41. 「あぁーあ、泣かしちゃったよ、おじさん。」 メガネの少年が、髭面の浮浪者を揶揄するように言った。 「新聞紙なんかで擦るから、お尻が痛いって、泣いちゃったよ…可哀相に。」 その言葉を聞いて、葉子の臀部に当てられていた新聞紙の動きが静かになった。 そして、髭面の浮浪者がメガネの少年を見る。 少年は、躊躇の表情を浮かべた髭面に向かって、にこやかに言った。 「新聞、固すぎるんだよ、おじさん。もっと柔らかい物で拭いてあげないとさ。 ―そうだねぇ、例えば…」 言葉を続けるかわりに、メガネの少年はベロリと舌を出し、舐め上げるように動かした。 「…ふふっ、わかる?」 最初、キョトンとしていた髭面の表情が、徐々にしかめっ面になっていった。 「おい、にぃちゃん、いくらなんでも、そりゃぁ…」 「ふん!何、言ってんだい!こっちは五万も払ってるんだからね…」 「そうだよな。おっさんが、その婦警のケツをキレイにするって、自分で言ったんだからな…。」 メガネの少年の言葉に続けて、金髪が口を開いた。 「持ち逃げっていうのは…」 ガン!金髪がトイレのドアを力強く叩いた。 「…よくねぇよな!」 必死に目を閉じていた葉子は、彼らのやりとりを理解する事ができなかったが、 金髪がドアを叩く音と口元を押さえていた髭面の掌が離れた事が気にかかり、目を開いた。 葉子の視覚には、彼女の下腹部に向かってゆっくり下がっていく、髭面の浮浪者の頭部が映った。 「ふん!」 髭面が、まるで気合を入れるように声をあげた。 その瞬間、葉子は、ぬらりとした生温かい湿り気を帯びた「何か」を肛門の敏感な神経に感じた。 42. 「ひ!」 思わず甲高く短い悲鳴が上がった。 肛門に舌を這わされるなどという事は、葉子の常識の中にはなかった。 「…ゃ、ゃゃゃ、ぃやぁ!そ、そんな、ゃ、やめてぇぇ!」 すぐに大きな声が出なかった。 やっと声になった悲鳴の響きには、怒りよりも驚愕のニュアンスの方が濃かった。 髭面の分厚い唇は葉子の肛門の周りに、まるで吸盤のように吸い付き、 その内側では、ネットリとした唾液がついた舌が、葉子の敏感な排泄口の上を何度も往復した。 皮膚の表面に髭があたり、痛痒感が身体中に走る。 髭面が唇を強く吸い付ける度に、そこから流れ込む空気が、葉子の肛門周囲の皮膚を振動させ、 放屁のような醜悪な音を立てる。 メガネの少年と金髪がゲラゲラと声を立てて笑っている。 葉子は必死で腰を振り、髭面の唇を、その色白の臀部から引き離そうとした。 その行動を不愉快に思ったのか、髭面は葉子の内腿を押し広げるように当てていた手を、 彼女の陰部へと伸ばした。 「てめぇ!おとなしくしろっ!」 そう叫んだ髭面は両親指で葉子の性器を無理矢理に押し広げ、そこに口を押し付けた。 「ぁあぁぁ、そ、そこはッ!」 「―そこは…じゃねぇよ、バカヤロゥ! ケツの穴はともかく、こっちだったら男に舐められた事くらいあるだろうよ! 暴れねぇで、ちったぁ、静かにしてろ!」 葉子を脅すように大声を出した髭面は、再び、葉子の股間に顔を埋め、性器に舌を這わせた。 その舌は、葉子の膣からその内部に侵入しようとするかのように、 彼女の股間に、強く強く押し付けられた。 葉子には、クンニリングスの経験は、まだ無かった。 43. 「いやぁ!やめて、そんな事!き、汚い!」 自分の陰部を卑下する意味での「汚い」という気持ちが、葉子の叫びには込められていたが、 髭面は、浮浪者である自分自身が「不潔な者」と表現されたと、叫びの意味を受け取った。 「このヤロォ!馬鹿にしやがって、畜生!―こうなったら…」 髭面は履いていたズボンを脱ぎ始めた。 メガネの少年が、笑い声を立てながら、髭面の行動を中断させるように口を挟んだ。 「ハハハハッ!おじさん、最高だよ!最高!…でも、ちょっと待ちなよ。」 「なっ、なんだよ、小僧!」 短気そうな口振りで髭面がメガネの少年を振り返る。 「ハハッ!ヤッちゃうのはイイんだけれどさ…」 そう言った、少年の表情が微笑になった。 「―順番ってモンがあるんじゃないかなぁ… せっかく、お尻をキレイにしてもらったんだから、今度はおじさんのモノをキレイにしてもらえば? ヤッちゃう時に、汚い、なぁんて言われないようにさ…。」 まず、「あぁ?」と、疑問符が付いた髭面の台詞が、 次には、「あ。あぁ。」と、納得のイントネーションに変わった。 そして、髭面は葉子の目を見て、喉の奥で笑いながら言った。 「婦警さんよぉ、俺は汚ねぇの我慢して、あんたのケツの糞、舐めたんだからな。 あんたにも、俺のモンを舐めてもらわねぇとなぁ…クククククク。」 髭面は下着ごとズボンを下ろした。 既に、彼の陰茎は勃起していた。 44. 「ちょっと汚ねぇが勘弁してやれよな。あんたの糞ほどは汚れてねぇからよ。」 葉子を、後ろから抱え上げている猫背の男が耳元に囁いた。 屹立した男性器を見せられた葉子は、思わず助けを求めるように両手で猫背の腕を握って、 その手に力を込めて大きく上半身を反らせた。 「ぃゃぃゃぃゃ…」 彼女は細かく震えるように首を左右に振り、そして、堰を切ったような大声で叫び出しそうになった。 が、葉子のものより先に、別の叫び声が公衆便所に響いた。 「ぎゃ!」 その扉の方からの叫び声は白髪の浮浪者が上げたものだった。 彼は太腿を押さえて床に跪き、その脇にメガネの少年が立ち、ニコニコと笑っている。 白髪の浮浪者が手で押さえたズボンの太腿の生地が赤く染まっている。 そして、その真っ赤な血液は床のコンクリートにゆっくりと拡がっていた。 「婦警さん、いいかげんに素直にならないと、人が死ぬよ。」 メガネの少年が、手にしたナイフの刃を白いハンカチで拭いながら、笑うのをやめて言った。 そして少年は、拭ったナイフの刃で白髪の浮浪者の耳の後ろを素早い動きで撫でた。 「ひ!」 白髪の浮浪者は短い声を上げて今度は耳を押さえた。 その掌の下から頬へと血が流れはじめた。 「僕は、幼稚園の子供は殺せないけれど、こいつらなら殺せる。」 再び、彼はナイフの刃をゆっくりと拭いながら、静かに言った。 「社会のクズを一人や二人消すくらいじゃぁ、僕の良心は痛まないからね。」 そう話すメガネの少年の目から葉子は瞳を逸らす事ができなかった。 メガネのレンズの向こう側の目は氷のように冷たかった。 「…ゃ、やめなさい。人を傷つけるのは…やめなさい。」 葉子は必死の思いで振り絞った、か細い声で、そう言って、さらに少年に言葉を続けた。 「わ、私は、ど、どうすれば…、な、何をすれば、いいの…」 -つづく- |
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